「諦めたら試合終了」
もう誰がどのシーンで言ったとか、あまりに使い古された件でむしろ知らない人の方がおかしいんじゃないのレベルの名セリフなので詳細絶対言いませんが、今の時代の模型に関しては、あきらめずにじっくり準備をして取り組めば、敢えて書きますが、仮に散々「ダメキット」などと言われてきた古いキットであっても、必ずちゃんと思ったような形になります。
今回の1/100ストライクフリーダムは、それを証明するために作り始めたようなものなんですが、毎週土曜のブログの更新に合わせて進めないといけないな、なんていう強迫観念のせいで、最後ちょっと納得のいく作業工程ではありませんでした。
因みに撮影が夕方になってしまい、光量が足らず(私いつも自然光撮影なのです)納得のいく画像が全く撮れませんでしたので、ギリギリ見られそうな2枚だけ貼っておきます。あらためて次回までに撮り直して更新する予定です(あくまで予定)。
以前のブログでお伝えした通り、敢えてほとんど塗装してません。背中のドラグーンなどは完全に無塗装でスミ入れのみ。
さらにビームライフルに至ってはキット付属のシール(青のライン)を使用しています。
注:今気が付きました。肩のスラスターを付け忘れてますね
関節部や手などはGSIクレオス - ガンダムマーカーEX 【メタリックマーカー】(イエローゴールド)です。
各部のスミ入れはマービー ルプルーム(クールグレー4)CG894を使用。
腰のレールガンは5mmほど延長してますので、タミヤのエアモデルスプレーのライトゴーストグレイ(AS-26)をほぼ延長部分だけ吹いてあります。膝のダクトも同じスプレーでマスキング塗装しました。スラスター内部の赤は、顔面の隈取りを塗った時と同じガイアカラー CB-02 レッド (ダグラムカラー 15ml入)。黒はTURNER(ターナー)暗黒ブラック 20ml(アクリルガッシュカラー)を筆塗りしています。
キット巣組みはこのような感じ(下左)ですが、元のキットを大改修せずに大幅にイメージチェンジすることができます。
ご覧の通り、サフも吹いていません。
今回、敢えて元のキットの造形をできるだけ弄ることなく、部分塗装のみにしたのには訳があります。
それは、多くの模型誌が改造を前提としていた昔と違い、リリースされるキットのほとんどが大変よくできたキットがほとんどになり、「プラモデルの改造」という作業が、今の若いユーザーさんには当然の作業ではなくなりつつあることがひとつ。
そしてそれ以上に、例えよくできたキットであっても、じっくり作業デスクでそのキットと睨み合い、「何か自分の色を出すことはできないだろうか?」と視点を変えて取り組むことで、誰が何と言おうと「唯一無二」と言える作品が自分の手で生み出せるようになることを知ってほしいからです。
当然塗装してもいいでしょうし、様々な種類のデカールが各社からリリースされている今、ちょっと工夫してデカールを貼るだけでもかなり印象は変わるでしょう。そういう一歩を踏み出してもらえさえすれば、もう沼に引きずりこ(
・・・そもそも個人的にはこのあたりの良くできた旧キット(無印キット)を、旧キットと呼ぶべきなのかいつも悩みます。
ただ、こういう初級向けの立ち位置のキットが本来良く出来すぎている必要はなく、どこか弄ってやりたくなる顔だったり、作り手に委ねてくれるような緩みというか、このくらいであってほしいな、と思うのは私だけか。
むしろそういうキットがファーストコンタクトだった世代は、恵まれているのかもしれません。
それでもモデラーというのは、いつの時代もキットを置けば勝手に手を動かし、いつの間にか改造し、勝手に自分だけの唯一無二を作り出すもの、そうであって欲しいと考えています。
(写真撮り直さないと)