間もなく8月も終わり。
そんな夏の終わりに毎年必ず観てるのが細田守監督「時をかける少女」です。これを何度観ても泣くピュアなおじさんです。毎年泣くために観てる感じです。
さて、48ダンバイン完成です。
今回はVICカラーという水性塗料をメインで使用しました。以前の記事でも書きました通り、このVICカラーを点描下地の手法で塗装しています(クリアパーツを除く)。
改造に関しては(片)膝立ちの際に斜めにならないよう、太ももを脛の長さに合わせて延長する工作と、首の延長とボディの幅を詰めて腰を延長している程度です(詳しくは前の記事をご参照ください)。
腿は5mm延長していますが、その効果で膝立ちも真っすぐ決まります。
コックピットハッチの開閉ギミックはこのキットの肝なので、可動部を含めてほぼ、キットのままです(観音開きのハッチは幅詰めしています)。
でもやっぱりハッチを閉めた状態ですと、メインの色味とのギャップでクリアパーツが浮いた感じは否めません。
因みに爪とソードの刀身は近く追加する同じVICカラーの「ダークアルミ」という深めの渋いシルバーを使用しています。
ですがご存知の通り、私の作例は完成度は二の次(1はツールやマテリアルを使えること)で、今回はエアブラシを使ってラッカー塗装した部位と明らかな質感の違いをご理解いただければ十分です。
もしまぁちゃんと完成度を上げたいのであれば、表から同じVICカラーで色を乗せて馴染ませる方がいいのでしょう。
なおVICカラーは基本的に全て「半つや」です。今回のダンバインにはこの質感がよく合っていると思います(トップコートは施していません)が、つや消しを吹くと大分雰囲気が変わる気がします。
この塗料、もうちょい使いこんでみるともうちょい何か掴めそうな気がしますね。投稿用の背景紙を使った撮影は後日行いましょう。
という訳で酒餅13用の48ダンバインはこれにて終了、総括です。
隠ぺい力の弱さを弱点と捉えるか、それともそれを特徴と捉えてどのように使いこなすか、という視点から見れば、このVICカラーは使う人次第の塗料といえます。
例えば、工作時にも使用したシモムラアレック - シャインブレード ウルトマ(ステンレス製ヤスリ)は、非常に高い切削力をもっていますが、繊細な部位の作業には私は基本シモムラアレック - シャインブレード6 (ステンレス製ヤスリ)や魚地球印 - 精密ヤスリ(180mm 油目 #6)を使用します。
強力なツールは、必ずしも全ての工作に向いているわけではありません。
目的や使い方、自分のスキルなどに合わせてそれぞれのツールを使い分けることで、そのツールのポテンシャルを正しく引き出すことができます。
例えばシタデルカラーのように、比較的隠ぺい力が強いベースコート、レイヤーシリーズ以外にも、シタデルシェイドやシタデル コントラストのように下地の色を活かした塗装ができるカラーシリーズも出ています。
「下地を活かす塗料」というのは、言い方を変えれば「隠ぺい力が低い塗料」とも言え、それだけではその塗料を正当に評価することは難しい。そういった特徴や使い方を正しくマスターしていなければその塗料の持つポテンシャルを十分引き出すことはできません。
そしてシェイドもコントラストも、どちらも非常に面白い効果が得られる塗料なのですが、いかんせん慣れが必要です。またどんなに解説を読もうがYoutube動画で勉強しようが、実際に使ってみるのとそうでないのとでは全く違います。
つまり私のこのブログを含め、何か新しいツールやマテリアルを試して自分のものにしようと思っているのであれば、誰かの言葉を鵜呑みにせず、必ず自分で使って、自分の感覚で体得してください。そしてきっと最後は使いこなしたもの勝ちです。
というわけで次の作例は1/100 ストライクフリーダム(無印 旧キット)、仮組みからです。