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ツールを選ぶ時に頭に置いておくこと

暖かくなってきて部屋で作業もしやすいシーズンになってきましたな!確定申告には明日行きますakicyanです^^;(ギリだよ)

 

でも、3月は忙しい方も多くて、実はあまり腰を据えて模型ができる方が少ない時期でもあるんですよ。

それでも、春から新たに模型始めようっていう方も増える時期なので、ツールの需要も必然的に増えるわけです。

 

最近の傾向として専門的なツールの需要は益々上がってきてはいるんですが、かといって始めたばかりの初心者の方とヘビーユーザーの方とでは必要とされるツールは異なってきて当然。

 

最近はあまり来なくなりましたが、例えば「パテは何を使ったらいいですか?」とか、「筋彫りツールは何を使ったらいいですか?」といったお問い合わせです。

 

でも上に書いた理由の通り、現在の専門ツールの多くは「目的別に使い分けること」を前提に作られたツールになってきてます。

なので、一言でこれ、というのは難しい。更にもういろんなツールやマテリアルがあるでしょ?

 

「これ私に必要かな?」と悩む人だっているに決まってる(笑)

 

そんなわけで、今回はある同一作業において、熟練度によってどれを使うのが好ましいのか?という点についてちょっと書いてみます。

 

例えばヤスリです。

 

昔から非常に多くの種類と素材、目的に合わせて使い分けが必要なツールの中でも、使ってみて初めて相性がいいかが分かる難しいツールのひとつと言っていいと思います。

 

ツールを選ぶときにはまず、「自分の模型のスタイルを可視化」してみましょう。

 

例えば、私の場合。

 

現在のスタイル

・既存キットをそのまま作ることはほぼないです。

 

・パテとプラ板を多く使うのと、プラ棒などの素材もよく使います。

 

・足し算的な工作より、引き算、掛け算、割り算工作が多いです。

 

・比較的デリケートながら、各部の可動する模型を多く作ります。

 

・面構成の多い立体より、曲面構成を好みます。

 

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…例えばこんな感じ。

要するに普通の模型スタイルとはちょっと違うんじゃないかと思います。

でも、私も最初からこうだったわけじゃありませんので、初期のころのスタイルを書いてみると、こう。

 

以前のスタイル

・既存キットをほぼそのまま作って細部やスタイルの変更などのディティールアップがメインです。

 

・パテを多く使います。

 

・足し算的な工作より、引き算、掛け算、割り算工作が多いです。(変らず)

 

・比較的デリケートながら、各部の可動する模型を多く作ります。(変らず)

 

・面構成の多い立体を多く作ります。

 

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1/100 百式

(※2011年頃のスタイル)

・・・こんな感じです。

 

ヤスリに関していうと、例えば当時と今で主に使うものがどれくらい変わったかというと、既に廃版というか無くなってしまっているツールもあるので一概には言いにくいんですが、当時から今でも使っているものは以下の通り。

 

TAMIYA - クラフトヤスリPRO (半丸)各種

 

五万石 - プラスチックヤスリ各種

 

HiQParts - リタックスティック (5本入 紙ヤスリ用当て木)

 

両面スポンジヤスリ(各番手)

 

魚地球印 - 精密ヤスリ(180mm 油目 #6)

 

魚地球印 - ライン丸ヤスリ各種(100mm #6)

 

非常に地味ですが、どれも寿命の長い製品(使えなくなりにくい)なので、多分まだ生き残ってるんだと思います。

特に魚地球のヤスリ各種は初期段階での作業では以前のスタイルから一貫して使い続けていますが、無いと困るヤスリです。多分、変わっていない改造の作業では、最も使用頻度が高い。

 

上で言うと

 

・引き算、掛け算、割り算工作

・比較的デリケートながら、各部の可動する模型を多く作る

 

といった、当時から変っていないスタイル部分で共通して使える部分だからだと思われます。

以前と今のスタイルの違いで最も変わったのは、

 

・【今のスタイル】 面構成の多い立体より、曲面構成を好みます。

・【以前のスタイル】 面構成の多い立体を多く作ります。

 

この辺り。今の作業面では、面出し用のヤスリの出番があまりありません。しかし、新しく増えているヤスリ類には、こういった面構成の多い模型に合わせてデリケートな細部の面出しもできるツールが増えています。例えば、

 

シモムラアレック - シャインブレードfina(フィナ)

 

雲母堂本舗 - ITASAN(イタサン)細目 各種

 

スジボリ堂 - 面出しヤスリ 5枚入(各種)

 

HiQParts - サンディングチップ70(各種)

 

プラモ向上委員会 - ヤスリカスゼロ(3本入)

 

これらは形やメーカーが違えど、『細かい部分の面出し』用のツールなので、比較的目的が似ています。

では、どれが初心者向けで、どれが上級向けなのか

 

例えばシャインブレードfina(フィナ)は物凄く細く、細部のコーナーや通常のヤスリが入りにくい部位を綺麗にできます。その代わり、大きな面の面出しには絶対に向きません。

 

これは初級から中級向けのツールといっていいと思います。

 

なぜなら細部だけ綺麗にできればいいという目的に特化したツールなので、その目的の処理は抜群にうまい。ところが、上級者になればなるほど、実は使うツールは慣れたものに絞られていくものなので、そういう意味でこれは、まだこれから色んなツールを使って楽しみたい!という方にぜひ使っていただきたいツールだと言えます。

 

ではサンディングチップ70(各種)面出しヤスリ 5枚入(各種)はどっちか、というとこれは中級から上級向けです。

これらのヤスリは、研削面を消耗品として割り切って、その代わりに面出しできる面積が広くても狭くても対応でき、かつ作業性と効率をUPさせる目的で作られています。

 

つまり、目的特化型のツールの多くは、比較的初級から中級向け、汎用性が高ければ高いほど上級向けと言えると思います。

 

この辺をざっくり図にするとこんな感じでしょうか。

 

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とてもアバウトですし、また場合によっては作業効率を上げる目的特化型のツールもある(プラストラクト- チョッパー 2型など)ので、一概にすべてこれには当てはまりません。

また、GUNPRIMER(ガンプライマー)の筋彫りガイド各種も同じく、「筋彫りを彫る」という目的に特化しつつ、「効率をUP」させる非常に特殊なツールで、初級者が使えば正確性と上達を促し、上級者が使えば作業効率を上げるという稀有な性質を持っています。

 

ただ、目的や作業内容によってツールをひとつづつ選ぶ、ということはそれだけ初期投資が増えます。

結局のところじゃあ早く上達するにはどうしたらいいの?って話になるわけですが、そのために今の自分の立ち位置が、「初級」なのか「中級」なのか、それとも「上級」なのかを理解する必要があるんです^^

それが分かれば、何を、どう使うべきかが、だんだん分かってきますヨ♪

 

・・・そんなわけで書いてて超つまんねぇツールの選び方について書きましたけど参考にしないでね(笑)

 

さて、ストレリチア。

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胸はどう考えてもデカすぎ、思い切りWSPTジャパン - 樹脂用ジルコニアロータリーバー 砲弾型(各種)のスムースカットでざっくりカット、その後ファンテック - 樹脂用カッター(各種)の砲弾型を使用してある程度なだらかに均します。

この樹脂用カッター、実際あんまり人気ないけど、シルバーコーティング済みのカーバイトバーなのでこういったパテ(マジックスカルプ)とPS素材が一緒くたの状態のものも綺麗に削り、かつ詰まらないので重宝するよ!お勧め!

 

頭部はデコガードや髪の毛など、いろんなパーツが生えてる(?)ので、重量を制限するのと塗分けを考えて、今回はネオジム磁石 丸(各種)ネオジム磁石 (角 10個入)を多用します。

パーツ一つ一つは軽くても積み重なるととんでもない重さになりますし、アルジェンティアのようにキットの部品をそのままパーツ訳に使用できない構造だったからです。

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なので前回ではマスキングテープでの仮止めでしたがこの辺で着脱式に。髪の毛が付くと大分らしくなってくるよねー♪

 

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模型工具・模型用品の専門ショップ G PARTS 

 


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