12月、もう師走ですねどうもakicyanです。
すっかり冬になってしまったわけですが、直近のブログが、11月末のSCM展示会の前でしたから、まずはその展示会に持って行った作品の完成からお知らせ。
今年の話題作だったアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』から、ミクとゾロメのフランクス、アルジェンティアです。
随分時間がかかりましたが、何とか完成しました。非常に個性的で、動きのあるポーズが実に見ごたえのあるデザインです。
作品のサイズとしては角のてっぺん部分までで約27cm、頭頂部までは25cmくらいのガンプラで言うと1/100サイズ。
可愛らしい顔ですが、設定上では最初書いた通り顔面部分がコックピットになっていて、口や目などはパイロットの女性の表情を映し出す画期的なシステムで、人との対比でみるとエヴァンゲリオンレベルの大きさでしたからスケールは不明です(笑)
完成前の状態から変わった点は主に、筋彫りやデカールといった所だと思いますが、曲面や左右対称の特殊な筋彫りが多く、実は当初頭を抱えてました。これを解決したのが、後に書きます強力な新兵器です。
カラーは、頭部や角、ブーツのピンクがホビージャパンモデラーズ セイラマスオ専用カラーセット(4本入)のマスオピンク、更に眼鏡や腕、腹部、太ももなどのピンクは、このマスオピンクにガイアカラー 049 クリアーピンク (基本色 15ml入)を上から吹いてカラーと質感の違いを表現しています。
頭部のカチューシャのグリーンはホビージャパンモデラーズ セイラマスオ専用カラーセット(4本入)のマスオグリーンです。
ホワイトはガイアカラー Ex-01 Ex-ホワイト(50ml入)、接近戦闘用の三本爪、ナイトクロウはガイアカラー 010 ブライトゴールド (メタリックカラー 15ml入)です。
ブーツ状の足は踵があるため、(揺れたりしなければ)相当絶妙なバランスですが自立は可能。
耳ろフード状ブースターのリブドロックワッシャー(ステンレス)各種は地金の上から複合資材 - スポットNX2(420ml)各種のクリアーを吹いて、その上にガイアカラー 048 クリアーグリーン (基本色 15ml入)を吹いただけです。
デカールは、主にHiQParts - RB01コーションデカール パステル1/100 (各種)のパステルミント(薄いグリーン)、黒などのナンバーはベルテクス (P.M.W-Vertex) - ナンバリングデカール(各種)から使用しました。
因みに目はハイキューパーツさんから配布用でいただき、以前ショップでたっくさん配布させていただきました同心円系のエンボス模様が入ったセンサー用メタリックシールのグリーンのひとつ(笑) 残念ながら現在は在庫なしです。もちろんシールなので、剥がして目の位置を変えることもできます。面倒なのでやらないと思いますが(笑)
そんなわけで、恐らく今年最後の完成です。実は案外作る段階では比較的楽をしてた気がするんですが、塗装とデカールの段階、つまり詰めの段階で何度も丸いパーツ類や筒状のパーツがデスクから転がって下に落ち、割れてしまうという緊急事態が頻発しました(笑)
そう、どの部品も転がりやすいんです。おかげで腕のパーツもフードも2回塗装をし直した苦い思い出が(笑)
あと、時間ぎりぎりで桜姫は出品を諦めました。
破損した膝の処理が意外に時間がかかり、中途半端な状態で持っていくには忍びなかったのです。スミマセンが完成まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m
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さて!本題。
先程も書きました強力な新兵器なんですが、このアルジェンティアを完成と同時に展示させていただきつつ、その商品を活用したサンプルとして多大に利用させて頂きました。
実は、SCMでは急遽、運営様にお願いして、卓で海外からの輸入新商品の展示即売会を行わせていただいたんです。どんなものかはまず、こちらの動画をご覧ください。
これらの製品は、GUNPRIMER(ガンプライマー)の筋彫り用ガイドテープシートというべきものです。
今まで筋彫り用ガイドテープというものは以前からありました。
また、よく似たコンセプトの製品に、HiQParts- スジボリ用テンプレート ジグ (3枚入)やHiQParts- スジボリ用テンプレート ベーシック(各種)というテープシートにジグザグや斜めのカットを入れたツールはありましたので、筋彫りのガイドテープというジャンルでは珍しいものではないといえるかもしれません。
ところがこの製品、コンセプトが徹底したこれまでにない『失敗しないための』筋彫りガイドテープという視点に立って作られているところがスゴイ。
例えば、GUNPRIMER - パネルラインガイドver.1(パターンガイド)各種を使ってみます。
実例としてはアルジェンティアではかなり多く見られる折れ線グラフのような筋彫り。これをこのガイドを使って彫っています。
これらのカクカクと折れた筋彫り、あなたならどう彫りますか?
多分、一番時間をかけざるを得ないのが、筋彫りの正確な角度と位置の設定だと思います。
普通なら、こんな風に一本づつ彫る位置にテープを当てて貼り、余分な位置まで彫らないように注意しながら少しづつ彫らなくてはならないはず。
当然面倒ですし、筋彫りの位置をきちんと決めるのにはドラパス - 独式小型スプリングコンパス(両針・ディバイダー)のようなツールが必要だったりしますよね。
また、このパーツのように足に筋彫りを彫るのであれば、左右対称に筋彫りを彫る必要もあります。これにはさらに面倒な作業と時間を必要とします。つまり大変面倒くさい。
ところがこのGUNPRIMER - パネルラインガイドver.1(パターンガイド)各種はスゴイ。こんな風に貼るだけです。
あとは中央の溝部分を、溝と同じ幅(例えば画像は0.2mm)の筋彫りツールで彫るだけ。
これはかなり雑な作業の仕方で筋彫りを彫っても、失敗しません。
ガイドテープや筋彫り用の(彫る)ツールというもので、これまでここまで親切丁寧に筋彫りの苦手な方に寄り添った製品はないといっていいでしょう。非常に革新的なアイデアを形にした製品といえます。
メルマガやツイッターなどで告知をし、12/5(水)の夜から一斉販売を行いましたが、余りの人気に僅か数分で大半が完売してしまうという状況でした。
実はこのGUNPRIMER(ガンプライマー)の製品については9月ごろから少しづつ話を進めていたのですが、出来るだけすべての製品をきちんとお伝えできるよう、今回の作品を実験台にしてサンプルのテストを徹底して行いました(以前の記事にもいくつか作業中の画像を掲載してました)。
日本初上陸の製品ということもあり、これはGPARTSにとって転機というか、大事にしなくてはならないなと感じましたので、国内流通を引き受け、正規輸入代理店、そして来年以降は国内流通の仕事もさせていただくことになりました。
色んな意味でこれまでより他社さんの看板も背負ってする新しい仕事でもあるため、まずはSCM展示会という貴重な機会での即売から、ユーザーさんに使っていただき、製品の良さを分かって頂けるよう、製作物の実物と、口頭での説明をさせて頂いたわけです。
これはSCMブース設営直後。作品は添え物(笑)
でもアルジェンティアはホント役に立ってくれました(笑)自分が作った作品が、こんなに説明と販促に役に立ったことは初めてです(笑)
そんなわけで、GUNPRIMER(ガンプライマー)の製品についてはもう少しページを割いてより詳しく、かつ分かりやすく解説を行いますので、その1はここまで♪