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Channel: GPARTSマテリアルラボラトリー 【模型用品専門店G PARTS(ジーパーツ)のブログ】
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カーボランダムポイントの使い方とアイギスの象徴的部品の作り方

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5月になりまして、大型連休よりも楽しみな静岡ホビーショーがもうまもなくとなってまいりました♪さあ、肝心のザンボット3が未だに完成しない状態ですが、無理せず参りましょう^^;(無理してる)

 

え~アイギス。今日は割と最近の新入荷品の先端ツールの松風 カーボランダムポイントを使うポイントを簡単にご紹介しながら製作進行します。

 

先端ツールは通常の彫刻刀等では削りにくい部位を削るのに都合がいいものなんですが、実際いろんな種類の先端があってよく分からないという方も多いはず。

 

形状はもちろん、切削部位の素材も様々あって価格もピンからキリまでありますよね。で、これどういう風に考えたらいいかというと、価格 = 切削力と切削素材の持ちという風に考えたら一番簡単^^

 

例えば、今回のカーボランダムポイントはどちらかといえばピン(安い)の方の先端ツールなんですけど、これが以外に便利なんですね。

 

まず形状が豊富

 
 

 
 

 

それぞれの形の特徴に添った削り方があるので、削りたい部位の形状に合わせて使い分けが出来ます。

 

ふたつ目は、意外に切削力があること。

 

上の画像は松風(SHOFU)- カーボランダムポイント(細円柱型)を使用して、狭小部位のダボを削り落としたっていうサンプル画像なんですが、このカーボランダムポイントは切削部位すべてが研削砥粒をガラスで結合させて固形化したものなので、形状部位のどの部分でも削れます(こちら側のどこからでも切れますみたいな感じでイヤね)。

 

つまり上のパーツで言えば、ダボ本体の切削とともに、奥まった部位の底面を綺麗に削ることも出来るというわけ。

 

例えば先端ツールの多くが金属素材で、刃が付いたものなんですが、それの場合は歯の付いてる部位しか削ることが出来ません。逆にそれはそれで、必要の無い部分を削り落としてしまうことが無いので便利なんですが、荒削りだったり、こういった込み入った形状のパーツの切削には他の形の先端ツールと併用しなくちゃいけません。

 

で、あれこれ色んな素材やらの先端ツールを使ってみた結果、この砥石自体が様々な形状をしているカーボランダムポイントが、プラスチックやパテ等の素材の加工には便利だと分かりました。

 

まだ他にもありますが、全部ひとつづつはご紹介してられないので一部、今回のアイギス工作への使用ポイントを。

 

先週の作業で硬化した髪の毛ですが、コレを綺麗に細部まで削っていく必要があります。

ここで使用したのは松風(SHOFU)- カーボランダムポイント(先細型)松風(SHOFU)- カーボランダムポイント(皿型)なんですが、これらは髪のような入り組んだ形状の奥のほうまで削る必要があるような場合、非常に便利。

 

 

 

皿型はエッジ部分も削るのに使えますので、V字状の溝を削る際には必須。こういう形で削ることが出来る金属性の先端ツールっていうのは残念ながらありません。

 

価格的な部分で見ても1本200円もしませんから、ワンポイントで使う意味でもコストパフォーマンスが高く効果的。

 

このカーボランダムのほか、1形状だけですが、松風(SHOFU)- ホワイトポイント(先細円錐型)という仕上げ向けの別素材のポイントも入れましたが、こちらはカーボランダムより粒度が細かく仕上げ向けです。

 

さて、本題のアイギスですが、上記のポイントを使って髪の毛はほぼ完成。フェイスは引き続き盛ったり磨いたりを繰り返しては修正を加えます。同時にボディや腕、足などもやんないとね。

 

 

デザイン上でポイントになってるのがこの関節各部にある金属の網目状の部品なんですが、形がヤバイ上に随分と曲がってます(笑)これどうやって作るか、更に強度の問題はクリアできるのか?っていうのが結構ハードル。

 

ボディ側の金属部分に関しては割と単純なリング状の囲いなので、これはまずインターアライド - 切れているプラ材(各種)をテンプレートに使って切り出したエバーグリーン プラシート(ホワイトプレーン 0.5mm)を使います。

 

 

 これを一部カットしてくるっとしてやるとこうなるわけで。

 

 

 で、余分な部分をカットしてこのように。

 

こういう加工を肩2箇所と股関節2箇所の合計4箇所に施します。

 

 ちなみにボディ本体の可動部位はすべてホライジング - マジックスカルプ (ブラック)で埋めてゴッドハンド - 神ヤス 5種類セット(5mm)で均してあります。

 

そして腕の肩部分!これが難しい。(デザイナーの副島さんのイラストを一部だけお借りしますスミマセン)

 

 

 

 この肩はパッと見ちょっと構造が理解しにくいんですが、よーく見ると腕本体が金色の三角網状に抜かれた金属部品で支えられてるのが分かりますわね。

 

この構造で強度も両立しなくてはいけないので、何度か試行錯誤して出来上がったのがこの肩パーツ。

 

三角で抜かれた部品は、曲げても粘りがあり、三角形に空間を開けても割れにくいので先程のエバーグリーン プラシート(ホワイトプレーン 0.5mm)を使います。プラサポ類やWAVE- I・チップ[台形] (20種類 /48パーツ)などはサイズ的にも互換性があるものを揃えておくと便利。

 

 

これと同様、股関節周辺もプラサポ類やエバーグリーン大活躍で作っていきます。これはまた次回^^

 

さて今月はどうでしょう、ホビーショーももちろんですが、それと同時に各社ががんばってる新ネタが色々出てくるんですよね~^^;

というか、最近はツール類のリリースが多くて、ちと追いついていけてません(笑)ちょっと過剰な感じがしてるんですが、個人的にはもう少し素材をがんばって豊富にしていきたいなと思ってます。だって、素材とやる気があれば、今はほぼ何でも作れちゃうんですからね!

 

 

模型工具・模型用品の専門ショップ G PARTS 


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