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Channel: GPARTSマテリアルラボラトリー 【模型用品専門店G PARTS(ジーパーツ)のブログ】
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最新工具で作る1億5千万年前の恐竜の模型 ~TAMIYA ベロキラプトル~

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さあ、いよいよ今年もあと1週間。そろそろ今年やり残した仕事をダッシュでやっつけて、年末年始の準備と行きたいものです。

そんなわけで今日は、忙しい暮れの息抜きに、お気軽に作れる模型を。

 

だいぶ前に静岡ホビーショーのTAMIYAブース315円の特価で購入した、イベント限定品「ベロキラプトル6匹セット」のうち1匹を、最新工具を使ってさくっと作ることにしましょう。

ベロキラプトルはヴェロキラプトルとも書かれたりする、某有名な恐竜を題材にした映画で一躍有名になったヤツです。

 

白亜紀に広く生息した小型の肉食恐竜で、小柄ながら強力な脚力による高い運動能力、鋭い爪による攻撃能力などが際立っていたようで、映画では、頭が良く集団での狩りが得意な恐竜としても描かれていました。

 

手元にあるのはいわゆるジャンク市で売られていたワゴンセール品ですが、実はこれがとてもいい造形。

個別の性格まで垣間見えるような面構えですよね。

 

鼻からしっぽの先まで僅か10cm前後のサイズですが、モールドも見事で申し分なし。

 

造るのにあたって必要なのはせいぜい普通のニッパーと、細部を削ったりできるヤスリとスクレーパーで十分です。

今回ひと続きだったベロキラプトルの歯の分割処理に、アルゴファイルジャパン - ダイヤフィニッシュ(#200)EIGER TOOL - 沼ヤスリ(丸型)0.3mmを使用します。

 

 

非常に目的などが近い製品ですが、ダイヤフィニッシュはしっかりした強度と削りやすさがあり、初期段階の処理が得意です。

もうひとつの沼ヤスリについては、シャープペンの芯と同径ということで強度大丈夫かが少し心配だったんですが、比較的力を入れても曲がったりはしないということなので、ダイヤフィニッシュの後の仕上げ的作業で使用しました。

 

10cm程度の小さいキットなので、各部パーティングラインの処理はキサゲ小小(ノンブランド)

細部などのかゆいところに手が届く、よくできたツールです。今回大活躍です。

 

 
 
造形はこれでざっくりと完成です。直すところ全くありません。良いポーズですね!

早速塗装行きましょう、塗装!
今回もダンバインと同じ、VICカラーを使用します。

まずは必須の下地、VICホビー VIC水性プライマー 50ml入(各種)の白を筆塗りです。

念のためですが、こういう小さなキットにサーフェーサーを使用してしまうと、細かいモールドがつぶれてしまって元も子もないことになりがちです。

 

例えば航空機模型など(以前のYF-19も)は、元々の筋彫りもガンプラのように深くないので、あくまで下地のモールドをつぶさないように薄く塗っていく(できるだけサフレス)のがセオリーです。VICカラーのプライマーはサーフェーサーとは違いますので、そういう点では細かい造形のキットには最適ですね。

 

続いて、以前のダンバインで使った、VICホビー VICカラー キャラクターメカ用基本カラー2(4色)の中のダークシーブルーを使って、色の濃い部位や影になる部位を塗っていきます。これも以前の塗装法で説明した通り点描です。

 

その後、VICカラー レッド(12ml)VICカラー ベージュ(12ml)など、徐々に明るい色を、これも点描で乗せていきます。

実際の恐竜の色は実はカラフルだった、とか羽毛に覆われていた、とか最近の研究ではその姿かたちが昔の定説と大分違うようだと言われています。それこそ「塗装に正解は無い」じゃないですが、適当に、それっぽく塗れば正解じゃないでしょうか (笑)

 

そんな感じで、最後はフィールドグリーンとジャングルグリーンの2色を乗せていき、細部の粘膜部分などにはホルベイン - ネイルアートミニブラシ(各種)のラウンドで赤を入れたりで完成。

 

 

造形が見事なので、小さいながらもなかなかの迫力になりました。

 

 

 

生物の塗装は、以前グンゼの1/1キツツキでもやりましたが、今回もまた同じクリスマスシーズンにやることになっちゃいましたね 笑

 

VICカラーは特に恐竜や生物、相性がいいかもしれません。もう少し幅を広げて使ってみたいとは思いますので、その辺は来年になりそうです。

 

そんなわけで今回は小さな恐竜模型、さくっと1日で作ってみましたが、ほんとにこういう模型も息抜きにいいですので、是非お試し下さい!

 


模型工具・模型用品の専門ショップ G PARTS 

 


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