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Channel: GPARTSマテリアルラボラトリー 【模型用品専門店G PARTS(ジーパーツ)のブログ】
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プラモの改造はもはやサブカルである。 ~旧キット 1/100 ストライクフリーダム(頭部)~

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朝ドラ「らんまん」がいよいよクライマックス。

このドラマを観ていて1番刺さるのは、富や名声を伴わない我が道を行くのには、多くの犠牲を伴いながらも明るく前向きに進むしかない、という残酷さです。

 

夢と希望と使命感だけでは家族は養えません。

しかし、こういった当時の「サブカル」を守るために尽力した人物や、それを支えた周りの方々を取り上げて頂くと、自分の仕事にもやる気が少し湧いてきます。

 

「ネット通販」や「プラモの改造」なんて、メインストリームに対するサブカル以外の何物でもないですからね 笑 

 

私も創業当時、周りからは異端扱い、変わり者に見られてましたが、大まかなその評価は今もあまり変わっていないかもしれません 笑

 

まだ学問としてすら確立されてない時代の「植物学者」なんて、どんなに本人が真面目に取り組んでいたとしても、同じように恐らく客観的には道楽にしか見えなかったんじゃないでしょうか。


そんな主人公が、大学に通い博士号を取るという「王道」を歩まず、在野のままひたすら地味に現場の人間であり続けた姿は心に響きます。

 

さて、旧キットストライクフリーダムの最短改造、今回はお待ちかね(?)の頭部改造です。今日は画像多くてメンドクサイ見ごたえがありますよ 笑

この頭部、造形的にどこをどう弄ったら一番苦労が少ないか分かりにくいんですが、ガンダムの小顔化の基本作業内容は、

  1. ヘルメットの頬の下部分を削って小さくする
  2. ヘルメットの目の上と下で分割して削り、縦幅を詰める
  3. 正面びセンサーを小さく加工
  4. マウスガード(口の部分)と顎ひげを削って小さくする

大体この4つです。セオリー通りに進めれば、多分それなりにはなるはずです。


ですが、今回ヘルメットに関してはこのうち(1)(3)のみを施します。

 

(2)は最小限テーマから脱線するので割愛。面倒でちょっと作業量が多くなるので 笑

その代わり、どうもひさし部分が大きい(深い?)からか、目が良く見えないので、この部分の面取りを思い切って削って変えて、目をよく見えるようにします。どういう形にするかは全体のバランスを見て考えましょう。

 

まず顔。悩みましたが、思い切って目と鼻のあたりは全部削り落とすことにしました。


マウスガードは(4)のセオリー通りですが、フリーダムに特徴的な二重頬当て(ヘルメットの頬の内側のプレート)を造形的によりめりはりをつけたいので、上の画像のグリーン部のように、ここも作り直します。外側より、顔の方が少しやることが多いですけど、部品は小さいので苦労も小さいハズ 笑

 

まずはツインアイと隈取り。あごひげと一体化した顔面部品の加工です。

ツインアイと隈取りを魚地球印 - 精密ヤスリ(細目 #3)の甲丸で削り落とします。

 

 

比較的小さい部品ですが、動いたり干渉したりする箇所ではないので、綺麗にかつ楽に作業できるこの魚地球を使用します。

 

削った後、ツインアイを昔HOBBY BASEさんから出ていたプラストライプという、厚さ0.14mmの極薄プラ棒をキサゲ小小(ノンブランド)で切って作成。
 

 

このプラストライプ、残念ながらもう販売されていませんが、0.1mm厚や0.2mm厚のプラ板などで十分同じ作業が可能です。

 

さらに隈取りをエバーグリーン 平棒(0.25mm厚各種)の70EG100を使ってシンプルな形に再構築。

 

 

マウスガードは左右と下部を削り小型化して、頬当てを差し込めるよう溝を両脇にファンテック - スジ彫りカーバイトの1.0mmで彫ります。そこへWAVE - プラ= 三角棒【2】 の2.0mmを薄くカットしたように接着します(下の画像)。

 

 

 

頭の上のセンサーはシモムラアレック - ハイパーカットソー (刃厚0.1mm)で切り落として2分割し、シモムラアレック - シャインブレード ウルトマ(ステンレス製ヤスリ)を使って小さく加工しました。

 

ヘルメットは、先程書いたようにほぼキサゲ小小(ノンブランド)で加工。左右対称に慎重に削ります。

 

 

赤い顔面基部は少しだけ上位置に収まるよう、上の位置に多少ずらしてあります。

ひさしは直線的なラインだったものを、ツインアイが見やすいよう角度を付けて削ります。この加工もキサゲ小小(ノンブランド)を使います。


※因みにこの画像ではツインアイの形を作り直して設置しています。

アンテナは寝かせて設置できるよう、設置部をシモムラアレック - シャインブレードfina(フィナ)で削ります。

 

最後にアンテナはお馴染みGUNPRIMER - RASER PLUS(レーザープラス)を使ってシャープに削ります(上画像は右側のみ加工済)。

 

 

部品を見て頂ければ分かりますが、ほぼ元のキットを削ったくらいの最小限の加工です。これで、面長で少しのっぺりした印象はなくなったと思います。

後頭部がこれまた少し寸詰まりな感じですので、ホライジング - マジックスカルプ (ナチュラル)で少し後ろ方向に伸ばすつもりですが、この作業はまぁ書かなくてもいい話なので、今回は割愛しときます 笑

 

念のため書きますが、ガンダムの顔の良し悪しの評価基準なんてのはあくまで個人基準でしかありません。自分がかっこいいな、と思う形になるようアウトプットの訓練をするだけであって、そこにいろんな意味で、こうあるべき的絶対的な何かはないと思っています。

 

だから私はhowtoなんてものを書く気は全く無く、あくまでこういうツールを使って、こんな改造をしたら、最後はこうなる、ということだけ書きたいわけです。あなたのどこかに何かが少し芽生えれば良し。なので、作りたいように作ってほしいと心から思います。

ただしツールとマテリアルはいいものをね 笑

 

さて、これで頭部はおおまか完成、次は下半身に作業が移ります。

 

模型工具・模型用品の専門ショップ G PARTS 

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