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Channel: GPARTSマテリアルラボラトリー 【模型用品専門店G PARTS(ジーパーツ)のブログ】
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旧キットを簡単にブラッシュアップするには ~バンダイ 1/100 ストライクフリーダム(1)~

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ガンダム自体いつ作ったか忘れてしまったのでブログをたどってみましたら、2015年のZZガンダムまで遡ってしまった2023年の秋口。しかもこれ完成してません。

 

実はブログには上げていませんでしたが、比較的最近旧キットのMk-2を弄ってたなとスマホの画像を探ってみたら、日付が2020年10月になっていました。これも未完成3年放置 笑

 

そんなわけでちゃんと腰を据えてやるのは久しぶりのガンプラなわけですが、1/100ストライクフリーダム、機動戦士ガンダムSEED DESTINYの終盤の主役機です。

 

歴代屈指のイケメンガンダムなんですが、最近ではMGEXなんていう高級MGでもキット化されてたりしますので、無印1/100は作る方すら見たことが無いような気がします。ですがそこはマテラボ。旧キットが生き返るための研究所です。

 

早速巣組み、作った記憶のある旧HGシリーズと同じような印象です。

 

まずディティールから。頭部と上半身。

目がひさしで見えません。額の逆三角形のアンテナ基部が少し大きく、正面カメラ部が大きく全体が縦長に感じますが、サイズ感は上手くまとまってる感じがします。

 

続いて腹部・腕~下半身。
この腕、非常にシンプルなデザインなんですが、これが設定画稿を実に忠実に再現してます。少し短く感じますがこのままでも全く問題ない印象。

また腿の形状も同様に設定画稿通りですが、こちらは個人的には細いかなと感じる程度。

 

続いて腰~脚。

この脚全体も、設定画稿をかなり忠実に再現した印象が強く、文句なく力強くてカッコイイ。

そう、それぞれのパーツを見る限り、欠点らしい欠点がいうほど見当たらないですね。

 

これならそのままでも十分では・・・と一瞬思うわけですが、これらのパーツを組み合わせた全体像を見るとちょっとその印象は変わってきます。

正面、手足の長さに対し、胴体から腰までが寸詰まり、もしくはボリューム不足な印象です。

 

背面。

腰のレールガン(グレーの部品)設置基部が大きく、腕を真下に下ろすことができません。頑張っても、このせいで素立ちポーズが決まらないんです。ぐぬぬ・・・各パーツは必ずしも悪い造形ではないのにも関わらず、全体的にしっくりこないのはなぜか。

 

このしっくりこない感じの原因は恐らく、全体的なデザインの方向性が定まってない不安定さ。設定画稿を突き詰めて目指しているわけでも無く、デフォルメ表現が際立ったアニメーション寄りでもない。コンセプトのブレではないか。

 

上半身に対して脚の長さが際立ち、各部は比較的設定画稿を忠実に再現しているのに、アニメのスタイリッシュな方向性にもベクトルが傾いており、これをどうにかまとめようとした結果、全体のバランスが崩れてしまったような印象です。

 

ここで以前家人に作ってもらった同スケールのMGストライクフリーダムと並べてみると、脳が少しバグりますが色々分かりますのでご確認いただきます。どちらも勿論無改造です。

 

 

同じ1/100キットですが身長差が1cm以上あります。余りの印象の違いに驚きますね。

 

これは後ろから比べて見ると歴然としていて、例えば頭のサイズ、胴体など全くボリュームも面取りも違います。MGに関しては脚の細さ、尖りっぷりもスタイリッシュ。顔も同じストライクフリーダムとは思えないくらい違います。

 

旧キットの方は各部のパーツを見る限り、決してこのMGのスタイルが実現できないこともないと感じるわけですが、でも。

 

前にも書きましたが、今回は敢えて徹底的な改造などはしません

古いキットの改造の第一歩は、工作の方向性をはっきりさせることからです。でなければ成功しません。テキトーに切り刻んで、無数の放置キットの山を築いてきた私が言うので間違いないです 笑

 

ということで最小限の工作でブラッシュアップ、にポイントを置いてできるだけ改造箇所を絞り込んでみます。

 

MGが無印キットと比べて大きいので、MGのスタイルを参考にしながらあちこち延長工作しても恐らくこれを超えることは無さそうです。

 

プラ板や接着剤メインで可能な改善が多くなりますので、次回以降特にヤスリが大活躍ですね。まずは簡単に印象を変える胴体の延長から始めていきましょう。

 

模型工具・模型用品の専門ショップ G PARTS 

酒餅13、いよいよ応募開始となりました。


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