国境を越え世代に関係なく永く読まれる名作というものが世の中にはあって、『赤毛のアン』といえば、世界中の女性ファンがそれはそれは多い名作の一つ。
昔、世界名作劇場という番組があって、誰もがご存知の「フランダースの犬」や「アルプスの少女ハイジ」などの超有名作品の放映とあわせて、この赤毛のアンもアニメ映像化(ちなみに高畑勲、宮崎駿など錚々たるメンバーが作品の制作にかかわっています)されて、当時非常に人気でしたから、アニメーションでこの名作を知った方も多いはず。
実は最近娘にこの子供向きの赤毛のアンの小説を購入してきたものを、息抜きに自分で読んでるんですけど、この決して美少女ではない素朴で飾らない少女の等身大のかわいらしさが、今読むとよ~~~っく判る気が。
あと、自分、これでも相当色んな本を読んできましたけど、読みながら気が付くと笑顔になっている小説っていうのもそうはないですね。とにかく文章の勢いがすごい。冒頭から子供と想像力と表現力にぐいぐい引っ張られてしまいます。
と相変わらず前置き長い(笑) 今回はショップで現在お取り扱い中のプラモブロック
のレビュー♪このプラモブロックを使って、赤毛のアンで有名な「グリーンゲイブルズ」を作ります。
グリーンゲイブルズってなんや?っていう世の男性も、赤毛のアンの原題”Anne of Green Gables”を知ればアンの家のことだとお分かりいただけるかと思いますけど、この家、実際に小説の舞台になったカナダのプリンスエドワード島にあるんですね。したがって、間取りなどの図面も今ならネット上にあるわけで、間取り図フェチとしてはもう(以下略

で、まずサイズですけど、フィールド・ワン - プラモブロックプレート(5枚入) のライトグリーンを使います。1セットで5枚入っているので、このうち4枚をガッツリ使用^^
実はこのアンの家の前に某TDLのシンデレラ城を作ったんですが、1枚プレートの場合だとディティールに拘ろうとするとちと表現の幅を制限されることが分かったので、今回も4枚のベースでしっかりと作ってみることにしました。
この画像ではまず、下から組んでいくのと同時に、一部の壁と屋根まで行ってるのがわかると思うんですけど、これ、ブロックならでわでして。。ーωー;
なぜ順番に下から組んでいかないのかというと、壁を全部作った後で屋根に行ってしまうと、三角の切り妻屋根のブロックの組み方でブレーキがかかるから。
急いで描いたのでちょっと雑でスマソ・・・・
これ表現が難しいんですけど、ブロックというのはポッチ(はめ込むポイントのこと)の数が限られているわけです。例えば上の図の1だと、三角屋根の頂点はポッチが1個で済むわけですが、図2の場合、頂点は2個のポッチが必要。
実際には下の壁の位置が1ポッチしかずれてないんですが、たった1ポッチのズレによって屋根全体のサイズや形状に影響が出てくるのがブロックの恐ろしいところなんすよ・・・(´Д`;)
で、しかもこのグリーンゲイブルズの形状は、建物を上から見ると分かりますがL字型。屋根が連なっているために、それぞれにズレが発生しないよう、組んでは外し、組んでは外し・・・予め計算してやればいいじゃんよ?とか言わないで。ブロックを計算しながら組んで面白いか?w ←誰に突っかかってるん?(-""-;)
コホン。この試行錯誤も楽しみのうち・・^^; アンも言ってるじゃないか「楽しもうと決心すれば、大抵いつでも楽しくできるもの」。うん、大事なのは決心だよね。決心・・そう。。

ここまで来るのに実際にはほぼ2日丸々使ってます。結局、修正時間のほうが長い!例えば、屋根と壁だけならイーンですけど、そういえば当然家には窓やドアがあるじゃないか(´Д`;)。
・・・そう、上の画像の状態を見るとホボ順当にここまできてるように見えますけど、窓の位置、また雨戸袋の数と窓と窓の間のポッチ数も含めてここはカナリ苦労(マジで分かりにくい)。
でもってこっからが更に恐怖(笑) 屋根なんですけど、上の写真のように組んでいくと、最上段を組む最後の段階で、ブロックを押し込むと同時に屋根が抜けるというイベントが再三にわたって発生(´Д`;)eeeeee
つまり、組み込む際の強度不足。もうこうなると、構造自体を変えるしかなく、屋根の上部に行く途中段階に丈夫な梁を仕込んでやって、その上に積んでいくという独特の工法で屋根を組み上げることに成功。
要するに、この構造で作るっていう頭がないと、このてっぺんにまで行き着かない(笑) これが簡単なように見えて難しいんだよチクショーめw
で、ココまでくればほぼ完成でアリヤス^^
言っときますけど実際のサイズは名刺くらいの大きさだからね(笑)
窓の位置や数、ドアなども資料を基に無駄に正確に再現しました(笑)
ちなみに、玄関左上の窓のある部屋がアンの部屋で、実際には4畳半くらいのセマーイ部屋。
小説の作者のモンゴメリが実際の村のことを書いた当時は、向かって右にある棟の二階は無かったそうで、小説の書かれたあとの1914年に台所の上の2Fが増築されてるらしいです。これは増築後の現在の姿ということですな。
そんなわけで、この作品の作成にはもうそれはそれはKitBox さんに色々お助けいただきまして、何とか形に出来ました!^^;ありがとうございました♪深く感謝。(ちなみに近日HPのほうの作品ギャラリーに載せてくださる話になってますw)
で、撮影とかは出来るだけ雰囲気を出そうってことで、アンティークな小物や無垢床の上で撮ってみたわけですけど、いや~終わってみると面白かった!
『楽しもうと決心すれば、大抵いつでも楽しくできるもの』っていうのは、小説の中でアンのいう台詞なんですが、これ、楽しむための必須の自己暗示みたいなものだろうなと思います。
つまり、ただ何かを楽しもうと思っても、そのためのアドレナリン分泌の持続維持は結構難しい。そこに必須なのは、決心することで、これが「自分を楽しませる」為の必須の縛りとなるわけです。
幼少期のアンは孤児院で育ち、当然欲しいおもちゃや本がたくさんあった訳ではない環境だったと思われます。つまりその結果、自らの満たされぬ欲求を想像力とその独特の表現力でカバーするしかなかったはず。
つまりそういう環境下において、何かによって楽しまされることに慣れている現代人にとって、自らを楽しませると「決心する」ということが、受動的ではない自分ならではの世界を形作るに当たって有効な要素であると。それが隠されているといえる一言だとはいえないかと。
試行錯誤も楽しみのうち^^それによって確実に脳内のシナプスは様々な角度で繋がって、あなたの頭脳を活性化するはず。プラモブロック 、非常にいいですから、ぜひぜひ、楽しむと決心して楽しんでみてください!
さて、ユーザーさんのダメオーナー さんが今、皆さんご存知のゲル祭り で奮闘してらっしゃる!
いや~結構スゴいっすよ作品ラインナップ!^^ 編集も大変だったと思います♪しかしさっきの話じゃないけど、やはり大変なことも楽しむと決心すると楽しいよね^^ それだけあってカナリ見ごたえあり。ぜひお暇な時に見に行ってみて!´∇`ノ
あと、前回お知らせした第2回浜松ジオラマグランプリも何とか無事終了。正直、先週からずっと疲れが残っていて、体力つけなきゃナァって反省してます(´・ω・`)
10月は色々あるのでまた大変。ちなみにショップのほうは、月末にかけてこれから商品追加や在庫追加が
ますます増えてきますので、どうぞ毎日見に来てね!(笑)
